十五日目 1月8日


ガランガ・キャンプ(4100m)
朝になると雲が取れる
しばらくうっとりとながめてしまう
日が高くなると頂上に積もった雪が解けて雲になってゆく訳だ
写真を撮るなら朝が一番
3・4cmぐらいは厚みのある霜柱を踏みしめながら下界を見下ろして立ち○ょんべんするのが最高の贅沢(^^)


すっきりと街の様子が見れる日は少ない、ラッキー!

ここからはかなり登ってゆく
途中、面白い石を発見した 石を叩くと鉄のような音がするのである
最初は少しだけだったが、徐々に一面がその音の鳴る石になって歩いていると楽しい
少し頂戴して持って帰った


なーんか俺だけ浮いてる感じ(当時気づかず)
ガイドのアロイース(先頭)に俺のことを「マサイ!」と呼ばれるのが何でかなーと思ってたが納得である
増田さんはここ何日も苦しそうだ少し歩いては休憩してグループから遅れてきている
広瀬さんとレジナールが付いてきているので安心だが、登頂が心配だ
あと一人写真にはほとんど登場しないが、傘や食事と水を運んでくれるポーターさんもついてきてくれている
彼のおかげで荷物は軽々である


険しい登り 4000mを超えると植物はほとんどない


えんえんと一本道を進んでゆく
今日の俺は楽だ
ときどき他のグループと思われるポーターたちが向こうからやってくる
彼らは水を汲みに次のキャンプ地から昨日髪を洗った川まで水をくみに行っているのだ


14:20ついにバラフ・キャンプ(5000m)に到着した
着いたらみんな疲れて寝そべっていた
「ついにここまできちゃったよー」
向こうに見える山がマウェンジである
キリマンジャロ山は山が2つくっついているようにみえる。マウェンジは2番目に高いところだ
ここが頂上へ向かう最後のキャンプ地である
明日はここでじっとして高度調整日にする


今日は三浦さんと佐々木さんがすいとんを作ってくれた
これが実にうまい、こんなところで日本食を食べると益々元気が出てくるんだなぁ
作ってる人の願いを込めてつくっているので断然うまい

十六日目 1月9日


夜明けマウェンジの方角から日が昇る
広瀬さんに後姿から撮ってもらった

今日は少しだけ登ってまた降りてくることにする

ハイキングに出発したところ
手前から増田さん、佐々木さん、三浦さん、松田さん


登りだしてすぐに足元の滑りやすい砂地の斜面を登ってゆく、なかなか体力が必要だ


しばし見晴らしのよいところで休憩
雲がどんどん現れてきている
ここでグループは二手に分かれてキャンプに残る人とホセについてゆく人に分かれる
もちろんホセ組はどんどんのぼってゆく

ある程度登ったところで天候が悪くなりホセと広瀬さんだけがそのまま登って俺を含めて残った人は降りた
降りるのは砂地をズルズル滑らせながら降りるだけなので非常に楽で速い

そして今日はキリマンジャロで初めて地下足袋を履くことが出来た日である
もう、足が軽くて、地面を踏みしめいる感覚のおかげで全身が喜びに満ち溢れているような気分だった
明日のアタック日に晴れていれば地下足袋で行こう

ランチに小魚のシチューとごはんをたべる
麻奈さんとホセがなかなか帰ってこない
ずーっと時間がたって降りてきたと思ったらステラポイント(もうほとんど頂上)まで行ってたそうだ
なんたる馬力

今日は夕食を早く食べてさっさと寝る
明朝0:30には起きて出発準備をはじめるのだ
今晩の明日の説明には気合が入っている

十七日目 1月10日

ゴールデンウイークまでに登頂するまでの日記を書き上げたかったが、それが間に合わず今、鹿児島県出水市の山の上にある公園で日記を書いているところだ手持ちのPHSの電波が入るので快適にアップロードもできるPHSでよかった

いよいよ登頂編である

朝食が1:00だというので30分前に目を覚まして簡単に準備し、食事小屋にゆく。力王(地下足袋)を履いている
みんなが集まってビスケットやチョコレートなどを口にする

気温はマイナス5℃
真っ暗闇でなにもみえない
頭に載せるライトをみんなつけて出発
ドキドキする
ようやくここまでついたのだ

足元が凍っているのを発見した。昨夕に雪が舞っていたのが乾燥しなかったのだ
氷が力王に付着してはならないと
普通の靴に履き替えた

麻奈さんの写真より
ガイドは今までアロイースとレジナールだったが、アタックにはもう一人増えた
2:00に出発した。きつい斜面を間を空けないようにゆっくりとゆっくりと進む
寒いし睡眠も少ないのでものすごく慎重だ
それがありがたい

つまさきがだんだん冷えてくる
真っ暗闇なのでどこまで登ったらいいのかまったく見当がつかない


ついに空が明るくなりはじめ、マウェンジが見えてきだした(左よりに薄く見えてます)
足がもう、凍るのではないかと感覚が無くなってきた
ホセに言うと、もう日が昇って暖かくなるから大丈夫だという
俺はつま先が冷えやすいんだよな
これは以後の旅で気をつけなければならない

大きく息を吸い込み、大きく吐き少しずつ歩を進める
歩いているのにマラソンをしているようだ
ずいぶん明るくなり氷河が見えてきた

氷河が綺麗だなぁと思いながら撮った写真がコレなのだが・・・・・・
なんだろう、あの白い線は
UFO?もしかして、撮ったときには気づかなかった
シャッタースピードは速いので白い線が写るのなら光る物体がとんでもない速さで動かなければこうはならない
キリマンジャロやし、UFOや白竜がいてもおかしくあるまい
ありがたくなる写真である


ステラポイントがもう目の前、マッシーは苦しくてガイドに引っ張られて登っているようす
全員登頂だ


8:30ステラポイントまで到達!
なんで俺こんな怪しい格好してんねん!
ここステラポイントは頂上のクレーターの淵になっているので一番高いウフルピークと高度差が少ないもはや登頂を果たした気分でみんなとハグする

続いて涙ぽろぽろ流しながらマッシーも到着

同僚の麻奈さんと抱き合い感動を味わう


このときの喜びようはハンパではない

ここからステラポイントからの絶景360度を見れます
Quicktimeの画面が出たら画面中をダブルクリックして移動してください

ここで軽くチーズなどを食べてウフルピークへ向けて出発する


ウフルピークへ向けて歩いてゆくと左手に大きな氷河が見える
だが温暖化の為に10年もするとまったく無くなってしまうそうだ
100年前初めて登った探検家は全てが氷河で覆われていたと言っていた
ただ1箇所だけが岩が露出しており、100年後には氷河が無くなってしまうだろうと予言した

ここまでくるよりは楽な道だったが6000m近い標高での歩行はかなりの負担である
みんな平坦な上り坂をたびたび休憩して息を整えながら登る


中央にあるのがウフルピーク(5895m)だ
クレーターの淵なのでどこが一番高いのかは、標識がないと分からない


ついに到達


すでにステラポイントで涙を流して喜び合ったためにみんなしみじみと喜びを感じあった
全員登頂できたのである
普通なら半数の人たちが脱落するのに(朝、何人も苦しそうな顔をして降りてくる人たちがいた)
私達は全員登れたのだ
ホセやガイド、ポーター達へ感謝

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