ウフルピークから氷河を見下ろす

みんなで集合写真を撮り、ほっとしているとリッキーがいない・・・・
どこだ〜と見回すと
目の前にうつぶせでぶったおれている
ガイドを含め、皆が登頂の嬉しさと酸素不足で意識もうろうとして気付かなかったのだ
ホセとレジナール達が駆け寄って座らせ
「ベッキーーーーーー大きく息をしろー」
と叫んでいる(英語)
おいおい、こんなところで意識を失ったら大変だぞ・・・・
なんとかベッキーはふらふらながら復活!
登頂できた安心感だったんだろう

ここからメンバーは2手に分かれる、ホセが「近道があるよ!行こう」と言う

ベッキーとかなり疲れたメンバーたちはホセの言う近道ではなく来た道を戻って次のキャンプ地へ下る
ここでここまで日記を読んできた人なら当然わかるだろう
ホセの道は地獄が待っているということを
(あんたの体力があれば天国なんだろうけど)

しかし残ったメンバーたちは来た道を戻るなんて選ばない人たちばかりだ
地獄が待っているのをわかっちゃいるがそれでも突き進もうという人たちだということだ
要するにバカの集まりなのである
いったいどんなアドベンチャーをホセはさせてくれるんじゃろ・・・・
近道?だれが信じるかいっ

ホセの近道というのを4分の1ぐらい信じて(それって信じてるのか)すすんでゆく

クレーターのふちに沿ってどんどん進んでゆく


しばらくして急な下り坂をクレーターの内側に向けて降りだした
ホセはものすごく元気だ
こいつは6000m近いところでも平地と変わらない
意外だったのがついてきたガイドのレジナールだ
雪の下り坂に慣れていないのか、へっぴり腰で一番最後を遅れてついてくる


ホセは手持ちの水筒を雪の中に投げて遊んでいる始末
こっちは10分も歩かないうちに休憩するぐらいだ
スーパーマンやね

降りたところは平らな地面だった
ところが地面が軽石の砂利でふかふかして歩きにくい
キリマンジャロの頂上部は2重のクレーターになっている
ウフルピークやステラポイントがあったのが外側のクレーターで
ホセが言っていた近道は内側のクレーターを経由するコースだ
外側クレーターと内側クレーターの間は低く平らな砂利地帯になっている
せっかく降りたのに近道に行くためにもういっかい登らなければならない
一同、「そんなの聞いてねーよ!」
あからさまに非難の目がホセに注がれるが、ホセはしったこっちゃなくどんどん我々を置いて進んでゆく
もう2度と登り道を味わいたくないのでレジナールはあまり傾斜がきつくない道の方を進むことにしてくれた
ただしこれならかえって遠回りになりそうだ


地図の右下から登ってきました
STELLA POINTまで登ってUHURU PEAKへそこからGILLMAN’S POINTへ行って次のキャンプ地まで降ります
地図ではこんなに雪がありますがほとんどありません

軽石の細かくなった地面は歩くのが大変だ
登りでもないのに少し歩いては休憩しなくてはならない
そんな中、相変わらずのホセである
点になるほどずいぶん先へ行って来させようとする
「てめえらの言いたいことは分かっている、だがここに来てからにしろ!」って感じである
みんなの心境は「もうウフルピークまで来たのだから早く楽に降ろさせてくれぇー」
などということはホセは知る由もないか?・・・・・
俺は比較的元気だったのでホセについて行こうと中央にあるクレーター近くの氷河に近づく

俺一人である
なんか、絵になるなぁ〜

氷河のそばで撮った。かなり巨大な氷の壁である
ホセに追いつくためには足ものとゆるい坂道を登らねばならない
一歩一歩と進んでゆく ところが5歩も進むとだるい あきらめてみんなと一緒になるルートを選ぼう
仕方がないのでホセ側に近づいた理由パート2に進む
実はしたかったのだ
ウ○コが
ちょうど良い影になる岩場があったのである
キリマンジャロの頂上での一仕事
ああ、アメリカ旅行したときにシカゴのシアーズタワーで頭を洗ったことを思い出す
高いところにきたらワクワクして記念になんかしたくなるよな
それが俺の場合、本能的な事が多いみたいだ(笑)
手ごろな岩場を見つけ驚いた
同じようなことを考える奴はほかにもいるのである
そこにはいくつかの紙片が散乱しているのである
多分こんな場所だから何年分もあるに違いない
ともかくすっきり!
新記録更新だな

それからさわやかな顔してみんなと合流する
ホセは見えなくなった


そして今日の第2部が始まる
近道を選んだメンバー(ホセ、レジナール、山川さん、広瀬さん、三浦さん、道家さん夫妻、私)

足元が砂地でかなりゆるい
ホセが一人で行ってしまった中央のクレーターコースを諦めてサテライトポイントへ戻ろうとする
ウフルピークのあったクレーターの外側の淵と内側のクレーターの中央の平地にいる
そこをどんどん進んでいくわけだ
ウフルピークまで行った道は固い道でゆるやかな登りではあったがここよりはずいぶん歩きやすかった
本の少し歩いては休憩する
ガイドのレジナールはもっと早く進みたいようだ
先ほどまで晴れていたが、だんだん霧が多くなってきた
晴れて氷が溶け水蒸気が出始めたのだ
しばらくすると霧が雪に変わるだろう
それで急ぎたいのだろう
(下の写真を見てまもなくわたしたちが雲に覆われるのが分かると思います)

それにしても幻想的な風景である
何故だか日本庭園のようだ

岩の配置と砂の風紋がすごいのだ
写真では分からないが風紋が付いてそれが一方向ではなく、誰かが故意に引いたのではないかというほど曲がっている
そう、日本庭園のそれと全く同じ
これがキリマンジャロの頂上で見れるとは思わなかった
これは昔の人が自然に付いた風紋や岩の配置を目撃して美しさ、神聖さを感じそれで自分で作ったのだろう
日本庭園は瀬戸内海のようにも見えるが、まさかここでもそっくりなものを発見できるとは思いもよらなかった
一度見に来て欲しい

だんだんと霧に覆われ、雪がまじってくる
ゆったりした傾斜を登ってゆく、サテライトポイントよりも低い位置まで降りていたようだ
つまり、てっぺんに登って降りてまた登るのだ
「どこが近道なんだか・・・・・」
もう二度と登りはご免だというわたしたちをホセがあざ笑っているようである
ちっきしょー
まあ、いい景色みれたしいいんだけどね
体は楽でも同じ道を戻るのはやだもん

サテライトポイントに戻ってきた
あたりには誰も居ない
そこからギルマンズ・ポイントに行って降りてゆく

霧が濃い、雪もまじる

相変わらずマサイ永木
ダウンジャケットを脱いでいるので寒さはそれほどでもない
それよりも足元が凍っていて滑らないように注意する
少しずつ下っているように思える


ギルマンズ・ポイント到着(13:00)
荷物を預けていたポーターさんがそこにで待っていた
みんなで
「なんで5681mなん!あんなに下ったのに!」
みんなやつれてます
少し食べて休憩

ここでしばらく更新をお休みしています