8月14日 (木)

 「吹田」(大阪にある中国自動車道と名神自動車道とがぶつかるところ)と書いてサービスエリアの出口付近に行くとガソリンスタンドで何十台も車が並んで自分の給油を待っている。こんなときはヒッチハイクで良かったと感じる。

 ガソリンスタンド渋滞を横目で眺めながら、目的地の看板をひっさげて待ってるとすぐにおばちゃん3人の乗った車に拾われた。おばちゃんが拾ってくれるのはめずらしいなーと思ってたら運転手のおばちゃんはただ者じゃなかった。ヒッチハイクでヨーロッパを廻ったり、インドに行ってコレラにかかったとか、さんざん旅の自慢話を聞かされた。やはりヒッチハイカーを拾う人間は普通じゃないな。吹田サービスエリアより一つ手前の桜井PAで降ろしてもらった。

 「吹田」の看板では距離が近すぎると思って今度は「明石」に書き換えた。待ってると、もうほとんどパーキングエリア外に出ているようなところで軽自動車が止まって中で手を振っている。俺かなぁと思って行くとそうだった。その人は鳥取まで中国自動車道を通っていくそうだったが、「ついでだからいいわい」と瀬戸内海側の遠回りのコースで乗せて貰えた。優しそうだけど昔相当悪ガキそうな親父さんだ。

 その人昔長距離トラックの運転手をしていてちょくちょくヒッチハイカーを乗せてあげていたそうだ。「たまーに年頃の女の子1人でヒッチハイクしていて下心出して乗せてあげるんだけど、ほとんど「ちょっとまっててね」といって男が出てくる。よくだまされるんだよなぁ。」

 他にも高校生時代の事とか教えてもらった。それを聞いてびっくり。某有名産業高校の裏番長をしていたそうだ。応援団のリーダーをやっていて、教師も歯が立たない実力を持ってたそうだ。ウソかほんとか知らないが、そのおやっさんをモデルにした漫画がでて、それから応援団漫画のブームが始まったそうだ。ま、見るからにただモンじゃないとは思ったけどねぇ。でもその時代いじめとか全くなかったそうで、生徒のまとまりも今じゃ考えられないほど良かったという。今じゃものすごーく優しそうな面白い親父さんだ。

 明石のフェリー乗り場で降ろしてもらって別れると淡路島へ渡るフェリー乗り場へ向かった。車専用のフェリー乗り場は車でいっぱいでかわいそうだ。

 人専用の船は簡単に乗ることが出来た。30分に1便はある。未開通の明石海峡大橋を眺めながら船は富島港に着いた。

 お腹が減ってきたところに、道ばたの魚屋で大量のあなごを焼いていた。1匹購入し食べたら身が柔らかくめちゃくちゃ美味しかった。南に向かいながらヒッチハイクをする。乗せてもらった車で西淡三原インターまで行った。

 そこから「徳島」と書いてヒッチハイクをするが、なかなか止まらず、ナンバーを見て香川ナンバーが多かったので「香川」と書き換えてやってみた。

 しばらくしてなにわナンバーのステーションワゴンが止まって乗せて貰えた。若夫婦で、淡路島でキャンプして香川愛媛を経由して広島まで行くそうだ。なんやめちゃめちゃ遠回りやん。しかも2人なのに荷物満載。アウトドアビキナーだな。

 鳴門大橋の途中で少し車を止めて下に見える渦潮見物。ほんとはしたらいけない。1時間ぐらい乗せてもらって高松市で降ろしてもらった。当然その目的は讃岐うどん。

 商店街を歩き続けて美味しそうな店を探す。ところが商店街からあっという間に外れてしまってあまりうどん屋が無くなってきた。そこで仕方なくショッピングセンターのジャスコのうどん屋で食べることにした。天おろしのぶっかけを頼んですぐにうどんがでてきた。午後3時だったので作り置きだったのだろう。客がいっぱいる時間帯の方がゆでたてでおいしいのにな。しかしさすがは讃岐うどんなかなかいける。

 国道11号の大きな交差点でヒッチハイクを開始。大きく「松山」と書いて道ばたで腰掛ける。でも10分しても止まらないので立って両手で大きく掲げる。ずいぶんヒッチハイクの仕方が大胆になっていくな。

 20分ほどして黒いチェロキーが止った。助手席から茶髪で下着が見えそうな黒いメッシュの服を着たお姉さんがたばこを吹かしながら声をかけてきた「観音寺まで行くんですけど乗っていきませんか?。」やさしそうに声をかけてきたのだが、運転席には同じく茶髪で金のネックレスをした彼氏がいる。初めてのパターンだな、こんなヤンキー風の人とはちょっと・・・(外見で人を判断するとはなんて失礼な)

 「観音寺までなら乗せてあげれますけど」「観音寺ですかぁ、高速道路を使うのですか?」「いいえ下をとおります」「じゃあちょっと遠慮します」と、いうと運転席の男の人が、「ガンバッテクダサイネー」と明らかに日本人の発音じゃない声で言ってくれた。なるほど、外人だったらヒッチハイクはあたりまえだから乗せてくれようとしたのか、悪いことしたかな。

 その後、その近くの歩道にとまっていた車がごぞごぞ歩道を使って近づいてきた。その営業マンらしき人に坂出までのせてもらう。ヒッチハイクしたことあるそうだ。坂出インターに到着して「しまったぁ」と思った。坂出インターよりも高松インターの方が松山へ行く車が多いはずだ。

 案の定、車はなかなか止ってくれない。20分ぐらい待つとBMWが止まった。「私たちも松山まで帰るところなんです。乗せてあげますよ」と俺よりちょっと年上の夫婦とかわいい女の子の乗った車に乗せてもらった。

 「ありがとうございます。北海道から松山の実家に帰るところだったんですよ。松山市のどこまで帰られるんですか?」「たぶん聞いても分からないと思うんですけど土居田町なんです。」「えっ!!知らないも何も僕も土居田町なんです。線路沿いのカラオケボックスの近くです。」「ええっそうなんですか!」実は高津さんという俺の実家から50mぐらいしか離れてない人だった。初対面だが、坂出から松山までは約100km。こんな事ってあるんだな。最後は家の前で降ろしてもらった。坂出インターまで行ってて良かったな。

本日使った看板

 松山から北海道ヒッチハイク本当にすばらしい旅が出来た。様々な人に出会っていろんな話が出来、自分が成長したのが分かった。本当はまだまだ旅を続けたいが今回はここまでにしておこう。次回の旅がとても楽しみだ。

今回の旅の資料

旅行日数        18日

ヒッチハイクした台数  38台

交通費       4840円(主にフェリー代)

食費      約30000円

宿泊代      約3000円(レストイン多賀2泊)

ご愛読ありがとうございました。

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