5月12日

その後のいきさつではあるが(何日ほったらかしとんじゃい)その物件を手に入れ内装屋さんと協議中である。

香川にもう一度行ってきた。釜と練り機を注文するのが主な目的であったが、ついでに自分の店の外装を考えるために香川の観音寺市にあるうどん店の写真を取り、「宮武うどん」御用達の善通寺にある製粉所に新たな粉を探しにいくが、新しい粉は見つからなかった。

善通寺付近は小麦畑が広がっていて実に美しい。もうすぐ収穫の時期であろう。そんな小麦畑のど真ん中に真新しいが付近の小麦畑にマッチしているうどん屋があったので、「もしかしたら美味しいかも」と入って醤油うどんを注文した。そしておでんの肉も取る。おでんの肉は「明」で使っている物と同じ柔らかい肉で、先端にはその肉が抜け落ちないように固いすじ肉が付けてある。実に凝っていてうまかった。

これはうまい醤油うどんが食べられるに違いない(おでんが美味しい店はうどんも美味しいのだ)。出てきたうどんは少し黄みがかかっていていかにも美味しそう。その上に大根下ろしとレモンとネギと生姜が乗っている。俺の醤油うどんと全く同じだ。しかもレモンは縦に切ってあって搾りやすい。小皿には天かすが入れてある。好みでかけるようだ。うどんだけ食べてみる。「うまい」茹でたてでコシと味がある。醤油も吟味してあってとてもうどんに合う。ただ者ではないな。

まだ行ったことのない製麺機工場に寄り、釜を見せてもらったが大きすぎて店には入らなかった。

そのあと「蒲生」という怪しいうどん屋で、うどん工場の中でそのままうどんを食べさせてもらっているような店だ。晴れていれば表に出て立って食べることができる(笑)。うどんは茹でたてでコシがあって実にうまい。ただしさすがにうどんよりお金のかかるはずの出汁は・・・。この安さ(1杯100円)なら当然か。雨だったのでお昼に行けば傘さしてうどんを食べる姿が見られたはず、おしい。おっちゃんどんぶりもって車の中で食べていたぞ。


「蒲生(がもう)」まわりは田んぼ。中に6席ぐらいしかないのだ。

「田村」というこれまた有名ながらもとても怪しいうどん屋に3時に行ってみた。しかしもう玉が無いとのこと、仕方なく帰ろうとしたとき隣の納屋にあった小麦粉の袋を見た。

これをきっかけにすぐにその小麦粉の製造元へ行って小麦粉を買ってきた。これで田村のうどんが打てるかも知れないぞ。もう動きすぎてへとへと。

それから高松のうどん打ちの修行中の友達の家に泊まりに行き。飲んで騒いでいた。さすが「恐るべき讃岐うどん」の怪しいうどん屋ベスト10に入っている「田村」「中村」「山越」のうどん屋に修行に行っているだけにうどんに詳しい。よくそんなところで修行したよ。同じような超怪しいうどん屋さんを作るつもりなのか(笑)。将来が面白そうなのである。
 

5月13日

朝、飲み過ぎてくたばっていた。それでも行くところがあるので9時過ぎに出て、高松のサウナで疲れをいやしてうどんの厨房機を扱っている所でカタログをもらい、「田村」に食べに行った。

時間は12時30分。店に行くと15人ぐらい並んで表まで列が並んでいる。こんな山の中でうどん行列が見られるのは香川ならでは。男性客ばかりだ。どんぶりを取って玉数をおばあちゃんに告げると入れてくれる方式らしい。出汁やネギは自分で入れる。前の方の人が2つどんぶりを取って「大と大」と言った。このお客さん友達の分も注文しているのかなと思っていると、1人で両方食べている。よく見るとここで食べているお客のほとんどが2つどんぶりを持って2つとも食べている。その光景は異様だ。奥が深い。でも仕方ないのである。寿司やおでんなどのオプションが一切無いんだから。労働者のお腹を満たすためには2玉ぐらい食べたのでは全然足らないのは当然である。

俺は最初「小と小」を頼んで「かけ」と「醤油」で食べようと思ったがみんなが「かけ大」と「かけ大」という組み合わせで食べていたりするので「小と大」を頼んで入れてもらった。片方を醤油にして、片方は冷たいうどんに熱い出汁をかけて食べた。出汁をすすると「いりこの苦い味が強烈」だった。なんだかイリコを煮すぎてえぐみの出た味・・・これが田村の味なのだろうか、それとも失敗したのかは不明。大将ごめんなさい全部飲みきれませんでした。


お客が店からはみ出しているでしょう

そして坂出の「明」へいく。夏メニューに変わっていた。メニューはたったの3品。「だし」と「しょうゆ」と「湯だめ」だけ、「だし」を注文して10分まつ。ここのうどんは細くてのどごし抜群だ。しかも細いのに切れない。「だし」は冷たいうどんに濃い出汁が少しかかっていて、ネギときざみ海苔がかかっている。それにわさびを混ぜて食べる。実にうまい。このタイプのうどんはここでしか食べることができない。大将のうどんにかける意気込みが伝わってくる。アイデアマンだな。


こないだあった自動販売機が無くなっているぞ。「んどん」なのか「うどん」なのか謎は深まるばかり。
うどんの明の場所

5月16日

毎週のように試食会を開いていろんな人に食べてもらっている。今日も4人の女の子に食べてもらった。

なんで讃岐がうどん王国なのか考えてみたら色々なことが分かってきた。当然ながら讃岐は小麦粉の産地。しかも瀬戸内海で良質のいりこがたくさん取れていた。

それだけじゃない今日気付いたのは醤油が地元松山と比較すると断然うまいのである。そういえばタウンページで見ても愛媛より圧倒的に醤油醸造店が多い。醤油うどんにできる醤油も様々でどれを選んでいいか全く迷ってしまう。うどんにかけてみるだけでなく水で薄めてみたり、大根下ろしにかけて分かったが(うどんばかりじゃお腹にたまるからな)、どれも極上にうまい!!。讃岐うどんのかけだしは他県と比べて最も薄いと言われる。それはうどんそのものがうまいし、安くて出汁への出費を抑えているから、という理由もあるが、醤油のうまみが効いているから少しの使用で済むというのもあるのだろう。

生まれて今まで親しんできた醤油はなんだったんだ。ただの塩辛くて黒い物に思えてきた・・・・
 

5月28日

はあ、しんどかった。3人面接は疲れる。

今日生まれて初めて面接する人になった。近くにお菓子屋さんが作った洋食レストランがあるのでそこで面接。洋食レストランとはいえ、ケーキセットを置いているぐらいだからコーヒーだけでも文句はあるまいと思った。

しかし、おもいっきしの目にあった。1人目は席についてすぐにお水を持ってきてくれてすぐに注文できたが、2人目のとき、もう一度入店すると10分ぐらい水を持ってこない。さらに3人目の時にはメニューさえ置かず注文さえ取りに来ない。3人目の女の子ごめんなさい。なにも出せなくて・・・・・

明日も1人そこなんだよなぁ。俺だけステーキ食べながら面接しようかな。

次から僕らのガストでしよっと。

昼の電話「もしもし、求人募集で電話したんですけど、一つ質問していいですか?」「はい」「踊るうどんって、店員が踊るんですか?」「いえ・・・・踊りません(^^;。」「踊るんか思ったんですよー」(心の中:なにいっとんがなー)でも、このお母さんこの一言で採用です。

面接が終わった3時に魚の卸屋さんに行ってイカのゲソとエビの話をしに行ったら職員のおばちゃん「踊るうどん永木」のことをすでに知っていた。リビン○新聞社のちらしに入れておいたのを見たそうだ。ケチって一番小さな枠だったのに、ネーミングセンスのおかげなのか。それとも時給850円に惹かれたんかな。

ちなみにリビン○新聞社ともう1社のリッ○であるが、毎週見たくなくても見てしまう松山市民なら子供からじいちゃんばあちゃんまで見るとてもメジャーな総合情報新聞(広告?)なのだ。

夕方になり、面接の申し込み電話が3軒。ついでに友達からもチラシを見て電話してきた。なっなんだか開店前から松山市民を沸かせているぞ!
 

5月29日

工事開始になったので、現場に行ってきた。2人居たのでコーヒーを持っていって挨拶をする。もう後戻りはできない。

ガストに行き、いい席を陣取る。今日は1時・2時・3時と3人、面接がある。待っている時間のほうが長いので、暇をどうつぶすか、店員に早く出ていけと思わせないのかが重要である。幸い、目の前に液晶ビジョンがあって、さっきからジャパンポップスのビデオクリップが流れている。これは時間つぶせるぞ。俺はアイスティーを飲むことにした。昨日のレストランでコーヒーを3杯飲んで昨日は眠れなかったからだ。

店員対策は12時に店に入って高いランチと、コールドドリンクバーを注文した。だけどランチタイムのドリンクバーは100円なので、さっさと出ていけと言わんばかりである。 その対策として、第一弾「追加ドリンクバー」を決行。俺一人が2杯飲むという意味ではない。面接する人がくる前にその人の分を頼んでしまうのである。そうすると、時間稼ぎと同時に面接にきた人に注がせずに済むからだ。

1時に近づいたのでアイスコーヒーを空のコップに注ぐ。そしてシロップとミルクとストローを用意。準備万端。

1時になったので店頭で待っていたら、40歳ぐらいの気の優しそうな奥さんがやってきた。話をしたら今朝お父さんに、「パートじゃなく扶養控除を外れてもいいからフルタイムの仕事をしなさい」と言われたそうで、そのまま向こうから断られた格好になった。せっかく待ったのだが・・・

入れておいたアイスコーヒーを捨ててさらに1時間待つ。2人目は気の強いおばちゃんだった。飲食店を経営したことがあるから仕事はできるだろう。でもこのおばちゃんでは仕切られてしまって、どっちが店主か分からなくなるのでパスの予定。

3時に3人目のおばちゃんがやってきた。お魚のような顔をしている。おっとりとしていて、お客と問題を起こしたりしそうにない人ではあるが、あまり動きの速さは自信がないとのこと。

帰りに魚屋に寄ってイカのゲソ天にするイカとエビを見せてもらった。エビは良かったが、イカが原価割れしそうなほどの大きさだったのでもっと小さい物を今度見せてくれるように頼んでおいた。
 

6月6日

昨日の晩にチャットメンバー4人でうどんの試食会をした疲れか、たんなるだらけモードに入っただけか定かではないが、12時まで家でごろごろしていた。それではいけないと、工事現場に足を運ぶ。

ちょうどカウンター席のテーブルを据え付けるところだった。カウンターは無垢の木にしてくれと注文したのは俺だがちょっとびびった。カウンターを見ると厚さ10cmはある。なんとそれを5人がかりで持ち上げて動かしているのだ・・・・・・

「こんな重厚な木を使って大丈夫やろか・・・。予算が余ったのだろうか。」
完成したときにどうなるか楽しみである。これで俺の理想の香川のような安くて早くてうまいうどん屋になるのだろうか。いや、そうさせないといけないのだ。ほーんの少し予想より豪華になっただけである。まあ山田家(旧家を改造して作った豪華なのにうどんの安い店)が小さくなったと思えば何のことはないのである。

JAZZ鳴らそうと思ったけど、琴にしようか、な・・・・。

今のところ思いついていること。
1.JAZZか洋楽ヒットチャートかラテン系を高音質で楽しめるようにする。
2.醤油うどんベースで茹でたてのうどんを香川の価格で提供する。
3.夜になったら照明を紫・赤・青にしてショットバーにしようか。
4.オプションはいそべ揚げ、ゲソ天、ジャミ天(小エビ)、おでん、いなり。
5.昼はおばちゃんのパートだが、夜は若い女の子を必ず入れる!
6.2月にはデイトナバイクウィーク行きたいな。
7.結婚相手はやくほしい。

6月29日

とうとう・・・・・
明日開店

 
 
 
 
 

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